会計とは
このコンテンツでは、会計とは何か?何のために行うのか?その必要性を理解する事を目的としています。これから会計を勉強するための動機づけを行う、準備運動的な位置づけのコンテンツです。
2018年5月12日時点のウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/会計)では、会計の概要説明として、下記のように記述されています。
ウィキペディアの会計の概要説明(2018年5月12日時点)
多くの場合、会計という語は企業などの組織における会計を指し、金銭や物品の出納を、貨幣を単位として記録、計算、管理等することを意味する。これは情報の利用者が事情に精通した上で判断や意思決定を行うことができるように、経済的な情報を識別し、測定し、伝達するプロセスであり、「経理」とも称される。
ウィキペディアの会計の説明を参考に、このサイトでは会計を、お金や物の流れをお金を単位として記録し、報告し、意思決定に役立てる事と定義して、会計を記録する事と報告する事と意思決定に役立てる事の観点から学んで行きます。
金銭や物の流れ(出入り)をお金を単位として記録する事。
その記録を集計して報告する事。
報告された情報をもとに意思決定に役立てる事。
企業において会計はなぜ必要とされるのでしょうか?ここでは実際に会計を学びはじめる前に、企業に係る様々な立場から会計の必要性を考えてみたいと思います。
経営者の立場からの会計の必要性
経営者にとって会計は、会社経営の1つの指針として必要です。会計が無いと客観的に会社がいくら儲かっているのか正確な利益がわからないという事になります。
投資家の立場からの会計の必要性
投資家において会計は、投資先として複数検討している会社を比較して、投資判断の意思決定をするために必要です。投資家にとっては会計は、どの企業においても同じルールで行われており、比較できる事が重要になります。
国の立場からの会計の必要性
国においては会計は、税金を徴収するために必要です。法人税などでは企業の利益をもとに税額を算出するため、会計が正しく行われていないと、税金を公正に徴収する事ができません。
従業員の立場からの会計の必要性
従業員の場合、経理担当者ではなくても責任者となって予算を管理する立場になった際には、会計の知識が必要になってくるでしょう。そして、上場企業に勤めている人にとっては、会社の経営状況を客観的に知る事ができます。
システムエンジニアにとっての会計の必要性
企業には色々な業務あり、その業務を管理しているシステムも色々ありますが、お金に係る情報は最終的に会計システムへとデータが流れてきます。
業務システムに係る多くのシステムエンジニアにとって、会計システムは無視する事ができないシステムです。そのため、会計の知識はシステムエンジニアのスキルにも直結する重要な知識になります。